【S4】Sシリーズ(S3000L)について
Logistic Support Analysis(LSA)は稼働中の製品に対する最適化された製品サポートを保証するための分析であり、S3000Lは2006年から検討が始まり、2010年にその初版が公開されました。LSAは、ILSの目標を達成する主要な管理ツールです。
製品(システム)運用中の全期間において、最適な製品サポートを保証するために複雑な工業製品のすべての要素を分析する様に考えられた分析手法、手順の標準である。製品サポートの必要性の識別とILSのための基本情報(技術刊行物、物的材料サポートなど)の確立を支援します。設計過程に対して、整備性の観点から、製品とサポートシステムの最適化を目標に、分析を行うS3000LのデータモデルはSTEPAP239 PLCS(ISO 10303-239 Product Life Cycle Support)を元にしており第22章にはすべてのデータ要素がデータ要素辞書として纏められています。Sシリーズ規格化活動の中では全てのデータモデル化の活動は、DMEWG(Data Model and Exchange Working Group)によって集中管理されています。
S3000Lの規格は、NATOのASG(Alliance Ground Surveillance)projectにおいてS1000D(4.0)、S2000M(4.0)とともに採用が決まり、同規格の最初の正式採用事例です。(SJAC会報 平成25年11月 第719号より)

S3000L main chapters
S3000Lは、技術的に複雑で長寿命の製品を運用するための適切なサポート環境の定義および継続的なメンテナンスのために考慮されるLSAプロセスおよび対応する分析活動について説明しています。本書の章を補足する、対応するデータモデルは、ISO 規格10303、AP239、PLCSに基づくUMLモデルによって記述されます。
S3000Lは、LSAプロセス確立のための活動と要件を網羅するように設計されています。
- 統合製品サポートソリューションを作成
- システムをサポートするために必要なリソースを特定
- コストを削減
- 可用性を高める
- 異なる当事者間で情報を交換する
- 将来の参考のためにデータと結果を保存
- 構造化された方法論的な方法