ロジスティックス分析

 ロジスティックスとは何でしょうか? 米国ロジスティクス運営協会(CLM)の定義では、
『「ロジスティクス」とはサプライチェーンプロセスの一部である。これは、モノ及び情報の流れや保管を計画し、実行し、制御することをいうが、こうしたモノ及び情報の流れは、発地から顧客の目的地への流れである』
と示されています。我が国ではロジスティックスを「輸送・配達」と捉えた言葉として理解されているようです。(各種のロジスティックスの定義については次のページにまとめています。)

 ここでは、『航空機などの複雑な構造を持つ装備品/システムを運用するために必要な後方支援活動(プロダクト・サポート)』そのもののことを「ロジスティックス」と呼びます。

 特に、欧米発祥のシステムとデータによりロジスティックスの活動を数値化した「モデリング」により定量的に分析する方法を検討・紹介します。いわゆる「デジタルツイン」です。

 これまでの後方支援活動は、「補給」「調達」「整備」など分担して組織化されてきました。これら人間の意志や行動が中心の仕事を、数値化することは難しいとされてきましたが、昨今では長年の適用実績と改良によって、そういった活動を数値化できるようになってきました。そして、運用現場での可動率などのKPI目標値を達成するには、どういった後方支援をどれくらい行えばよいのか、定量的な分析を行うことも出来るようになっています。

サポータビリティ監査(SA)

TFD社では、「サポータビリティ監査(SA)」として考え方や方法論を体系化しています。

 私達は、特にそういった「モデルにより分析し、実世界の活動を最適化する方法論(VARI-Metricなど)」を勉強し、国内に紹介しています。

PFI事業への活用

 この方法論は、効率的なアウトソーシングを行う契約には欠かせません。特に、PBL(Performance Based Logistics:パフォーマンス・ベースド・ロジスティックス)やPFI(Private Finance Initiative:プライベート・ファイナンス・イニシアティブ、民間金融イニシアチブ)などの契約形態においても必須機能です。英国軍用飛行訓練システム(UK MFTS)は、英国空軍、海軍、陸軍のすべての軍のパイロットを訓練する為のPFIプログラム実施しています。TFD社では、ここでも重要な役割を担っています。(白書として「MFTSの事例紹介」をダウンロードいただけます。

データやインタフェースの国際標準化

なお、データやインタフェースの国際標準化もISO(ISO10303-AP239、Sシリーズなど)進んでおり、先端的な装備品の国際共同開発において不可欠なものとなっています。

 この分野の国際標準化については次のページで述べます。

分析ツールとMROシステム

 そして、それらを具体的なアプリケーションに仕立てた多くの分析ツールや、ERP、MROなどのコンピュータシステムが利用できます。ここでは、MROのILIASおよび分析ツールのTFDを中心に紹介いたします。