防衛業界は、最も効果的でコスト効率の高い方法で運用ミッションを遂行するという課題に直面しています。組織内のあらゆるレベルで洞察力と監視力が求められています。意思決定のスピードを改善するには、戦略を実行に結び付けることができる意思決定支援環境が不可欠です。

図16:防衛能力の管理

 他のソリューショがレポート機能を提供するのに対し、ILIAS Defense Capability Management(DCM)は「コネクテッド・マネージメント」というものを提供します。これにより、役割と責任に基づいた多次元的な情報が、個人用の動的なコックピット表示を介して提供されます。

 ILIASはお客様のビジネスを周知しており、ソリューションパッケージには管理に関わる膨大な量の知識が含まれています。例えば、以下に関するパフォーマンス指標を提供しています。

  • 運用(ミッションの有効性、運用状況、班員の能力など)
  • フリート管理(ミッション達成率、スタガーラインなど)
  • 整備性MTBFMTTRMRTなど)
  • 補給(在庫充足率、サービスレベル、在庫管理など)
  • 調達(サプライヤー評価、調達期間、予算消費など)
  • サプライチェーン(リードタイム、完納率、待ち時間など)
  • 予算(あらゆる角度からコストを分析する機能)

 パフォーマンス指標の他に、DCMはリスクとコンプライアンスの管理にも役立ちます。

 結果や予測の影響を評価するために、DCMは、バリューチェーンからビジネスプロセス、組織図まで、お客様のビジネスモデルの構造を表現します。これらのビジネス要素は、結果をリンクさせることでパフォーマンスに基づいて色付けすることができます。

図17:IWSM(Integrated Weapon System Manager)のバリューチェーン

 最後に、DCMは結果を表示するだけではなく、そうした結果についてユーザー同士がやり取りすることも可能にします。

図18:DCMのアクション管理

 DCMでは、動的なコックピット表示に加えて、運用をサポートするリアルタイムレポートやセルフサービスBI機能も提供しています。DCMは、パフォーマンス管理ツールでありながら、ILIASの実装ツールでもあります。このため、DCMは、ILIASトランザクション・インストラクション(ITI)を含むワークフローも備えています。

 DCMは常に改良を重ねており、アジャイル開発により以下の機能が追加されました。

  • ILIAデータベースのその他のコンテンツ 
  • ワークフローのパフォーマンス
  • 規制、監査、リスク管理機能
  • ILIAS機能制御
  • 意思決定支援予測
  • セルフサービスレポート