Exostar社は2000年にロッキードマーティン、ボーイング、BAEシステムズ、レイセ
オン、ロールスロイスの5社共同出資で設立され、セキュアネットワーク上での各社EDIの運営、ITARに対応した情報共有ツールの提供など、大きな役割を果たしている企業です。

  1. Exostar社の設立背景
  2. Identity Hub(MAG等)の概要
  3. セキュアな情報共有基盤(ForumPass)
  4. Exostarのアクセス権限管理
  5. Exostarのクレデンシャル(識別と認証)
  6. Exostar社の公開White Papers(Eva翻訳版)

【E1】Exostar社の設立背景

 Exostar社は2000年に航空関係5社の共同出資でサプライチェーンマネージメント、共同研究開発への対応を目的として設立されました。設立当時には、欧州における航空宇宙関係のサプライチェーンであるAeroboostの設立にも参画しています。

 ネットワーク関係の業務をCertiPath社として分離したのち、クラウドサービスのモデルを推進しており、現在では、医療関係からも出資を受けその業容を拡大しています。下図に示す通り、147か国、15万社、30万ユーザの規模となっています。業務範囲も航空・防衛からライフサイエンス、ファイナンスサービスへ拡大しています。
 なお、2020年にはThoma Bravoという投資会社が資本投下し、さらに業務の拡大を図ることをアナウンスしています。