Leveraging Global Partners to Maximize Customer Value
顧客付加価値を最大限に高めるグローバルパートナーの活用
ボーイングの最新・超効率なジェット機、787 ドリームライナーは2008
年から引き渡しが開始され、顧客にはより上質な空の旅を、運航者にはよ
り効率的な民間ジェット機を提供する。ボーイング787は、現在最速のワ
イドボディ機と同等のマッハ0.85 で巡航する一方で、同サイズの航空機
と比べて乗客一人当たりの使用燃料が約20 パーセント低く、低排出かつ
静かな離陸・着陸を考慮して設計されている。
これらの優れた性能を実現すべく、ボーイングは航空機の重要なコンポ
ーネントの設計に、世界で最も優れた航空宇宙企業から成るコアチームを
立ち上げ、例えば、新たな航空機のエンジンをゼネラル・エレクトリック
やロールスロイスと連携して開発した。この際ボーイングは、エンジン技
術の進歩だけで新たな航空機の燃費8パーセント向上を期待した。
ボーイングはこの新たなドリームライナーの設計にあたり、パートナー
と共同し、全く新たな航空機製造モデルを採用した。市場投入までの時間
を早めトータルコストを削減すべく、競争上の優位性として広範なサプラ
イチェーンやパートナー製造のリソースを活用し、ボーイングの歴史上初
めて航空機の大部分をグローバルなパートナーが加工し、ボーイングは提
供された主要組立品をワシントン州エバレット工場で組み立て、試験することとなった。